「何かをその人にしようとしない」エサレンボディワーカーの方の体験談

GAPに出会ったのは、15年前のエサレンの認定コースの途中でした。
その時にクリスが初来日して、それから
エサレンマッサージとほとんど同時並行で学んできました。

GAPは、自分がやりたいマッサージの
テクニックじゃなくてもっと奥にある、「心の部分」という感じがします。

クリスが以前、「ボディワーカーのためのGAP」をやったときに言った言葉で、
「マッサージする人は決してギバー(与える人)なのではなくて、
本当はクライアントがギバーで、施術者はレシーバー(受け取る人)なんです」
という言葉が心にとまりました。

GAPでの、「何かをその人にしようとしない」
こちらからの作為やコントロールをしないというところが、とても好きです。

GAPでの「壊れているなら直さない」というスタンスと共通していますが、
クライアントさんに「・・・が痛いから、直して欲しい」と言われたとしても、
結果として「よくなること」はよくあることだけれど、
こちらから「直そうとはしない」ということ。

触れられることで、自分の体に気づく。
気づくことで、体は変化していく。

体は本来、こうしたい、こうなりたいという力があるので
それをいかに邪魔しないか・・・

エサレン® マッサージにも、人によって色々なスタイルがありますが、
私は何を意図してマッサージするか?というところで、
GAPのスタンスが私にとって、とても大事になっています。
というのも、私が中立でいると、
ちゃんとその人自身の何かが出て来ることができるからです。

そして、私自分もそのまま感じることができるスペースを作りたいなと思います。

どういう風に触れるか?その触れ方を大事にしたい
ただ受け取る・・手は、想いが伝わるので・・
その人に起きて来ることを信頼して、そこに任せる。

始めの頃は少しでも相手に楽になって欲しい、
気持ちが良くなればと思ってセッションしていたけど、
こちらから何かしようとしない、プロセスを信頼するようになって、
私が私自身でいられると、クライアントさんも自分のスペースをもてる、
そこから何か大事なものが浮かび上がってくるということが実感できるようになりました。

エサレンはよく気づきのマッサージと言うけど、それをしていきたいなと思います。

「あなたは あなた でいていいし、私は 私 でいていい」

そして、マッサージのセッションを通して二人が出会うことができたら本当に嬉しい!

そんな、ゲシュタルトの祈りのような在り方ができたらいいなと思います。

(Mさん 女性 / エサレンボディワーカー)

 

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