GAPティーチング・スタッフ(TS)津山文子さんの、GAPでと出逢ってここまでのストーリーです。
•これまでどんな仕事をしてきましたか
新卒で証券会社勤務後、現在「アトリエ Bambini」主宰。
オイル、薬草をつかったマッサージや整体。小学校、高齢者施設に通い、主にアートとからだをツールにした時間を提供。学校に通えない子どもたちも含む幼児・小・中学生の家に出張アトリエを約20年継続中。発達やコミュニケーションに不安や問題を抱える子ども、おとなを対象に、アートとからだをツールにした個人またはグループ活動を毎月定期的に行う。
•GAPと出会ったきっかけ
からだそのものをもっと知りたいという欲求があり、マッサージやボディワークを学んでいた最中、エサレンボディワークのプラクティショナー(宮本眞美さん)と出会い、受け取ったGAPの案内「壊れているなら、なおさない」の言葉と、モノクロのクリスのアップの写真から目が離せなくなったことがきっかけ。
•GAPのどこに興味を持ちましたか
クリスという人間。
はじめて参加したベーシッククラスの最終日突然耳が聴こえなくなり終了。別れ際クリスが私のそばにきたので、クリスの瞳を深くまでのぞきこんだ。こんな風に人の瞳を思う存分のぞきこんだという体験は幼児のとき以来。自分自身を赦したという新鮮な感覚に驚いた瞬間だった。(耳は数日後に回復)
•仕事面、生活面などでGAPがどのように役に立っていますか
<生活面>
現在両親の介護に関わることから、家族として関わるむずかしさを日々堪能中。
こういう時こそ自分に空間と時間の必要性を感じている。同時に、目の前の父や母にもたっぷりと空間と時間が必要。思うようにいかずつい焦って行動したとき、目の前の母から瞬間でも意識が離れたとき、すぐに問題は起き、自分がそこに居なかったことに気づく。
今ここにしっかりと居る、そして相手とも一緒に居る。ハッとする度”自分の席に座る”ことの必要性を感じる。
人生で大きな痛みを体験をすると、生きていかれないようなどうしようもない気持ちになることがある。”痛みや苦しみにも居場所がある”それが救いになった。
<仕事面>
元々自分の仕事で、自分で自分をケアするということをひとつの柱にしていたので、GAPのプラクティスが役に立っている。
•これからどんなことにGAPを活かしたいですか
小・中学生に関わる中では、教育とは何かについて考えている。
ひとりひとりちがいがあることをしっかりと知ること、そして自分で居ることを安心して受け入れて生きられるようになること。
自分が感じるままに感じてもいい、人も同じように感じていい、人との間でも安全にやりとりできるようになることが、集団の取り組みとしてできないか。
ありのままでいい、自分を変えなくていいことの本質は何か。
ただ気づくことが、自分を知っていくきっかけになる、そういう豊かさを伝えていきたい。
•GAPの中で得意な分野
自分が感じている言葉にならないモノを、からだの動きやアートをつかってあらわす。