(「ルールとパワー」3 の続き。
前回までは、探求者が、小さい頃に周りを傷つけたり、叱られたりしたことで、枠の中に押し込めてしまった自分自身のパワーに触れ、その力を解放してみた、という流れ。そこから、「パワーそのものになってみる」という探求が始まっている)
クリス(以下 ク):今、自分からパワーそのものになってみるっていうのはどうですか?
探求者(以下 探):そっか、さっきは違ったのか・・。・・さっきは、パワーに使われてたんだな・・。力、パワー・・・。私は力・・。(目をつぶって感じる)
ク:当時の女の子の中に存在していた自分、パワーとして思い出してください。そして今、大人の女性の中にも存在していることに気づきます。
探:・・・・。(目をつぶって感じている)
ク:パワーとしては、女の子が見ていたのとは違うものが見えるかもしれません。パワーとして、お母さんが見ていたのとも違うものが見えるかもしれません。パワーとしてルールを見たら、違う風に見えるかもしれません。深海と、その底も、見えるかもしれません。パワーとして、あなたの視点から、大きな命や女の子がどう見えるのか?
探:・・・・(目の前を指差して)彼女(女の子)が、私をもてあましているのを感じる。
ク:(パワーとして)「あなたは、私を持て余している」・・その、持て余すというのはどういう意味でしょうか?
探:体に、私を、おさめられない・・・から、(女の子は)困っている。私は別に・・(困ってないけれど)私は今、自分のこのあたり(体の中心軸)を感じています。
ク:(パワーとして)「私は大きすぎて、あなた(女の子)には上手く扱えない」「あなたは、私を持て余している」
探:私は大きすぎて、あなたには・・・ホールドしきれない。出し方を、知らない。・・・・私はパワーとして、今、穏やか・・。
ク:(頷いて)あなたが、さっきより大きな入れ物に入っているように見えます。
探:(笑)そう、私も窮屈だった・・。ふう・・。(顔を上げてリラックスしている)なんかここでは私は暴れる必要がない(笑)はあ・・・。たっぷりとしている・・・。
ク:自分の空間がたっぷりあるということを感じます。押し込められてない、パワー。ゆとりがある、たっぷりした空間にいるパワーです。
探:私は満ちています。下から水泡みたいにボコボコ・・・湧き上がってる。(泡が湧き上がる動き)
ク:あと5分プロセスの時間があります。
探:・・なんかすごい、結論を作ろうとしている自分がいる(笑)
ク:私は、さっきのがまだ結論じゃない、ということに驚いています(笑)
探:(笑)教訓を持って帰ろうとしている・・。何を学ぶべきなのか、考えてる。
ク:ではパワーとして、あなたは何を知っていますか?どんな真実がありますか?
探:・・・・。
ク:すでに言ってくれたことでも、もう一度、誰かとコンタクトしながら言ってみますか?
探:私は力です・・・・。(目をつぶって味わう) 私はここでは穏やかです・・・・・。(近くのメンバーの方を向いて)私は力です・・。(首を回す)はあ〜・・・。私は力があります。私の中を湧き上がってくるものがあります。
※GAPでは、自分の真実などを誰かに言ってみることでその影響を見ることがあります
ク:パワーさんにとって、安全と安全ではないということについて、何が真実ですか?
探:なんか、顎が動いた。(笑って、クリスの方を向く)
ク:パワーの視点から見て、安全、安全ではない、という言葉についてはどうですか?小さな女の子は、「危険」ということを言われました。彼女がそのままでいると、人を泣かせてしまった。それが起きると、自分はダメだと感じて、自分を好きではないと感じています。あなたが危険、というのを原則としてもっているみたいです。
探:(パワーとして)私は危険なものではない・・。安全とか・・概念がよくわからない・・。(女の子に)あなたが私を押し込めようとすると、私は暴れる・・。
ク:それを、あなた(探求者自身)という入れ物に対して言ってみてください。
探:(自分という入れ物に)あなたが私を押し込めようとすると・・私は、暴れる。(笑って頷く)なんかすごい、お母さんに押されていた感覚を思い出しています。すっごい暴れてた・・。(笑)
ク:自分という入れ物が、あなた(パワー)を押し込めている感じもしている・・?
探:(頷く)
ク:最後になっていくので、最初にどこから始まったかも、思い出していきます。
まず、深い深海にいたところから始まりました。「ルール」という枠の、もっと奥にある深さでした。
探:・・・うーん・・。そこに(パワーとしての自分が)眠ってるのかな、って一瞬思いました。
ク:そうかもしれません・・。そして今は、違う動きが出てきていることにも気づきます。このパワフルなエネルギーとして、外に出てくることもできる。閉じ込められることもできる。また、下に降りていくこともできる。
探:うん。全部パワー・・・。
ク:ここでは、パワーが何かというのを学んでいるんです。分からないものなんです。ひとつは、パワーは出てくることができる。(外に出ていく動き)さっき言っていたように、パワーもどうやって出てきたらいいのかわからない。
周りの人があなたに教えてきたのはこういうやり方でした。(抑え込む動き)「こうしなさい」という。でも今日は、違う方向が出てきました。空間、スペースに広がるということです。(広がる動き)
それがあなたにとってどういう意味か私からは言いませんが、ただ、あなたが私たちに見せてくれたことを、思い出してほしいだけです。
探:ちょっと今出てきたのは、私が誰かにぶつかっていく時は・・・。
ク:ここにいる誰かに、直接言ってみてください。
探:(笑って、メンバーの方を向いて)私が誰かにぶつかっていく時は・・私の存在を、知ってほしいからです。あなたが・・私がいないことにすると・・私がいるんだってことを、証明したくて、私はいつも、ぶつかっていきます。
ク:誰か一人に言ってみましょうか。
「私があなたのところにぶつかっていくのは、あなたに私が存在することを認めてほしいから」
探:私が、あなたにぶつかっていくときは、あなたに、私がいることを認めてほしいからです。・・知ってほしいから・・・。うん・・・。(頷く)
ク:(頷く)「私を知ってほしい、私の存在を知ってほしい・・」
探:あなたに、私の存在を知ってほしい・・そうすると、スペースが生まれる・・。(顔をおおって、呼吸)
ク:もうひとつ、あなたが自分の存在に気づくとき・・?(深く潜っていくジェスチャー)
探:私が、私の存在に気づくとき・・・私は、私のパワーを感じる。
ク:(頷く)両方ですね。
探:(頷く)
(探求が終わり、グループメンバーからのエコーへと移行)
その1
その2
その3