私たちの実践では、どんな理論よりもみなさんの体験のほうが優れていると言います。なのでこれから話す理論も、自分の体験と当てはまるかどうかを確認してもらえたらと思います。
それは「グリーフに向き合う時に、何が助けになるか」という理論です。
1つは「今感じている感情そのものを認める」ということです。
2番目は自分が何を感じているかを認め、「それを表現すること」です。これは抑圧の真逆です。この2つは自分でも出来ることです。
3番目は他者が必要なのですが、「自分が表現することを見てもらう」という段階です。自分が何を感じているかを認める、そこに誰かが一緒にいてくれるということです。
4番目はグリーフの感情を感じる、あるいは表現することについて「自分で自分に優しさを向ける」そして「他者からの優しさや思いやりを受け取る」ということです。この優しさには、コンパッション・慈悲も入っています。
5番目は時間です。時間と空間が必要なのです。これを変えなきゃとか、切り抜けなきゃ、というプレッシャーがない場所です。
最後の6番目は「悲しみよりも大きなものと触れ続ける」という事です。
これらの理論はグリーフ以外にも、どんな感情にも応用できます。何かを癒す・開いていくという意味では、全ての感情に当てはまります。
ークリスティン・プライス(3/20 GAPオンライン・ワンデー「喪失とグリーフ」より)